45年分の試行錯誤

45年分の試行錯誤

MLS創立のきっかけ

MLS創立のきっかけは、今から50年近く前の、私が大学生の頃にまで遡ります。当時、アメリカ・ブロードウェイの俳優であり、演出家だったリチャード・ヴァイア氏（故人）が来日し、そこで本場のプロの演技や演出を学ぶ機会がありました。その副産物として、当時の受講生の英語力が飛躍的に伸びたのを目の当たりにし、「外国語教育に演劇手法が有効である」と見出したヴァイア氏は、English Through Drama = E.T.D.メソッドを提唱し始めました。
そのE.T.D.メソッドをベースに、より日本人のメンタリティや国民性にマッチさせるべく進化・発展させていったのが、独自の「ドラマメソッド®」であり、これをできるだけ多くの方に広めるべく設立したスクールが、MLSです。創立時は、私はまだ大学生でした。

気がついたら46年

英会話の学習に、劇の手法を取り入れる。これがヴァイア氏から連綿と続く、ドラマメソッド®の根幹となる部分です。英語を、普通に頭で「勉強」するだけではなく、会話に「状況設定」を加味することで、その場その場に相応しい行動や感情が生まれ、それを「表現する力」も伸ばす。
頭と体（アクション）と、さらに心（感情）をフルに動員することで、様々な場面を「英語で経験できる」ので、単なる知識ではなく、血肉の通った「自分の言葉」としての英語を使いこなせるようになるのです。
さらにドラマメソッド®では、「遠慮の文化」で育った日本人でも、世界中のどんな場面や人の前でも、堂々と英語で自己表現できるようになります。
決して「出しゃばる」訳ではなく、相手の真意をくみ取る「聞く力」と、自分の意見や意思をきちんと「伝える力」を持った「コミュニケーション上手」な人になる。そのために、日々「より楽しく効果的なレッスン」を模索し、時代の変化に合わせ、常にトライアル＆エラーの連続で、気がついたら46年経ってしまっていた…というのが、正直な現在の気持ちです。

公教育の現場で活躍するMLSドラマメソッド®

MLS創立のきっかけ

実はMLSは、単なる「英会話スクール」ではありません。
教室運営以外にも様々な活動を行っており、その中でも創立以来ずっと大切にしているのが、公教育への貢献です。
小学校から大学まで、あらゆる公教育の現場で、MLSドラマメソッド®による英語教育が行われるようになったら、日本人全体の英語力の底上げになる…という、身分不相応に大きな目標を掲げてまいりました。
おかげさまで、ほんの少しずつではありますが、文部科学省や各地の教育委員会などからもお声かけいただき、小中高の教員向け研修にMLSから指導講師を派遣する機会も増えてまいりました。